私たちが考える「おいしいコーヒー」の定義

コーヒーはいつだって自由であるべきです。

コーヒーをおいしいと感じるポイントは人それぞれであり、おいしさを明確に定義づけることはできません。

そういった意味で、おいしいコーヒーの抽出方法に絶対的な正解はありません。

ここでは、コーヒーのその嗜好性を尊重した上で、”私たちにとってのおいしいコーヒー”のアプローチをご紹介します。

our approach

コーヒーの個性を引き出す

インド各地から届いた私たちのコーヒーはそれぞれ異なった魅力を持っています。

そして、私たちがコーヒーを抽出する際に意識していることは、そのコーヒーが持つ魅力を最大限引き出すことです。

例えば、ウォッシュトプロセスのコーヒーであれば、産地特有のフレーバーを引き立てるために、クリーンで切れ味の良いコーヒーに仕上げますし、ナチュラルプロセスのコーヒーであれば、甘さとフルーティなフレーバーを強調します。

その目的のため、私たちは使用するコーヒーの粉から均等に成分を抽出することを意識した抽出方法を用いています。

コーヒーの味わいに影響を与える、4つの要素。

コーヒーの抽出において、味わいに影響を与える主な要素は「ブリューレシオ(コーヒーと水の重量の比率)」「コーヒーの粉の粒度」「合計の抽出時間」「注ぐお湯の温度」の4つです。これらはどの抽出方法であっても基本的に同じ理論で味わいに影響を与えるので、まずはそれらの要素を理解することが、コーヒー抽出技術を学ぶ第一歩になります。

詳細説明

BREW RATIO / ブリューレシオ

使用するコーヒーと水の重量の比率です。使用する水に対して、コーヒーの重量を増やすと、抽出されるコーヒーは濃くなり、コーヒーの重量を減らすと薄くなります。

「ブリューレシオはコーヒーの濃さに影響を与える」と考えると覚えやすいです。

目安としては、1gのコーヒーに対して15倍の水を使用すると程よい濃度のコーヒーが抽出できます。

(例:コーヒー20g:水300g)

GRIND SIZE / 粒度

使用するコーヒーの粉の挽き目を細かくすればするほど苦味が、粗くすればするほど酸味が強調されます。

・抽出したコーヒーが酸っぱい → 挽き目を細かく調整

・抽出したコーヒーが苦い → 挽き目を粗く調整

BREW TIME / 抽出時間

コーヒーの抽出にかける時間が長くなればなるほど苦味や雑味を含んだ複雑な味わいに、短くすればするほどさっぱりとした単調な味になります。

・抽出したコーヒーが薄っぺらい → 抽出時間を伸ばす

・抽出したコーヒーがイガイガする → 抽出時間を短くする

TEMPERATURE / 湯温

使用するお湯の温度を高くすればするほどフレーバーと酸味が強調された鋭い味に、低くすればするほど角の取れたまろやかな味わいになります。

抽出方法に合わせて変動しますが、一般的には80 - 95℃前後で調整します。

個性的なフレーバーと酸味を強調したい浅煎りのコーヒーには高めの湯温を、まろやかで重みのある深煎りのコーヒーには低めの湯温を使用することが多いです。

ブリューイングガイド