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コーヒー業界の起業家がミッション・ドリブンな会社作りのために乗り越えたハードルとは

blue Tokai coffee Roasters - Buy Freshly Roasted Coffee Beans Online

コーヒショップは、世界中で、クリエイティブ職、フリーランス、そしてコーヒーフリークなどの「都市部族」が集まる場となりました。しかしインドにおけるコーヒービジネスとは、まだ、課題の多い難解なものです。

昨年、私がデリーで取材したBlue Tokaiは、新鮮な豆の焙煎、単一農園からの原料調達、オーガニック商品の取り扱いのほか、北インドの人々にエアロプレス、ケメックスやフレンチプレスでの抽出技術を伝えることで、世界中のコーヒーカルチャーをインドに浸透させようと奮闘していました。そして、チャイとインスタントコーヒーが主流だった地域に、新たな風を吹き込んだのです。

Blue Tokai創業者のMatt Chitharanjan氏とNamrata Asthana氏は、通信販売を開始してから、昨年、デリー西部にカフェをオープンしました。カフェの入り口は、特に地元以外の人には、少し分かりづらいかもしれません。Blue Tokaiのカフェは、いくつかの路地を下り、大通りから外れた、市内の集落の中にあります。

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Chitharanjan氏は、「道路の向こうにカフェをオープンさせれば、その方が多少は良い立地だったかもしれませんが、地価が2倍になります。私たちがカフェをオープンしたばかりのムンバイでは、ここと同じような立地の場所で、ここより小さいスペースで地価は4倍なのです。」と話します。

実店舗として焙煎所併設のカフェを経営しながら、持続可能なコーヒー原料の調達を行うというのは、オシャレな生活を好む人たちの心をくすぐるようなビジネスです。しかし現実は、Chitharanjan氏によれば、華やかな世界とは程遠いものだったと言います。実際、最初の3年間は、原料調達から、資金繰り、マーケティング、不動産との交渉までに至るすべてが勉強でした。

彼は、(インド産コーヒーの主な産地である)カルターナカ州の農園から仕入れたコーヒーを飲みながら、「周囲の人達は、私たちがただ毎日を漫然と過ごしながら、コーヒーのテイスティングをしたり、コーヒー農園へ旅行したりしていると思っています。でも実際には、事務作業、人事管理、顧客対応、仕入れ先との交渉を行っているのです。全然オシャレな仕事ではないですよ。」と冗談交じりに教えてくれました。

インドでコーヒーの倫理的調達を実現するには、いくつかのある困難に直面します。Chitharanjan氏は、まず、コーヒーの生産者のオーガニック認証から始まると言います。インドの生産者を監査を担当する機関には、「独特な」ポリシーがあると彼は言います。監査人は、現地に到着する日付を事前に生産者へ通知し、どのような項目をテストするか知らせておきます。

彼は、「ある生産者が、」と回想しながら、「認証の信頼性を高めるため、調査担当者にランダムに訪問してほしい、と提案したことがありましたが、『それはできない。これはこういうものだからだ。』と言われたそうです。」と語ります。

そこで、あるジレンマが発生します。それは、本当にオーガニックな農業を続ける生産者がいる一方で、Chitharanjan氏が恐れていた「実際にはオーガニックといえない農業」を行う生産者が存在することです。また、認証を受けることによる負担は、販売者ではなく生産者にとって不釣り合いなほど重いと彼は言います。

「もしも私が非オーガニックの豆とオーガニックの豆を混ぜてしまったとしても…実際にはそんなことはしませんからあくまで仮定ですが、販売者側では検査を行いません。(もしそのようなこと行う販売者がいたら、)その責任を生産者に押し付けるのは非常に不公平なことです。」

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コーヒーカルチャーが成熟していく中で、Chitharanjan氏は、シングルオリジンであると宣伝しながらもサプライチェーンを明確に説明できない企業をいくつも見てきたと言います。「そういった会社が存在することには、少しいらだちを感じています。なぜなら、認証を受けて、手引き書で学びながら栽培する生産者もいれば、証明書もないのに、認証を受けていると主張して宣伝する生産者もいるからです。」にもかかわらず、両者の商品は同じ市場に並んでいます。

Blue Tokaiは、顧客が製造プロセスを見ることができる焙煎所併設カフェというアイデアを提案したため、現在もコーヒー市場で際立つ存在です。「私たちが知る限り、インドで他にこのような業態を取っている人は誰もいません。」

ところが、Chitharanjan氏が、視界が悪く煙たいことで有名だったデリーの空気を汚染しないよう、気体洗浄装置を焙煎所に取り付けに行った時、「なぜわざわざそんなものを付けるんだ?」と尋ねられたと言います。

「私たちがやっているようなビジネスの価値を、誰もが理解しているわけではないのです。私がデリーに住むとしたら、空気汚染を助長したり、黒い煙を排出したりするようなことはしたくありません。」

排出から調達まで持続可能なビジネスを作り上げることは、偉大な追求です。それも、資金が調達できればの話です。2人の創業者は、2015年まで奔走していました。昨年、彼らはシードマネーに投資してくれる人を探し回り、ボールド・ベンチャーズ社とスノー・レオパード・ベンチャーズ社という2社のインドの投資会社から協力を得ました。そうした投資により、従業員を20人雇い、焙煎所をオープンし、ムンバイなどのデリー以外の新規出店地についても検討できるようになったのです。2016年の売上は50万ドルに達する見込みで、これは昨年の2倍にあたります。キャッシュが十分に確保できていても、まだ問題が1つ残っています。Chitharanjan氏を最も頭を悩ませると言う、最重要事項、コーヒー豆の購入資金です。

毎年、彼は、前年の収入の半分を豆の購入に充てています。さらに、豆の購入には会社の運転資金の大部分を使って、一括で支払う必要があります。その結果、彼は融資に頼るようになりました。しかし、彼によれば、インドの金利は途方もなく高いと言います。収益性を提示しても、初年度の融資の金利は30%で、2年目に26%に下がったとChitharanjan氏は話します。

別の方法を探すべく、Chitharanjan氏は、米国に住む父親に助けを求めました。米国側の金利は低かったものの、その為替レート(1ドル=65ルピー)に衝撃を受けたと言います。

「何もかもが辛かったです。それに、これは資本集約型のビジネスです。それなのに、インドには、こうした場合のための資金調達の選択肢がほとんど存在しないのです。」

Chitharanjan氏は、ビジネスを行う際に直面するこのような難しい局面に加え、文化を変えていくのには時間がかかると言います。デリー人、あるいは広義での北インド人には、コーヒーを飲む文化がありませんでした。過去3年間で、彼はデリー人に様々な話を聞いてきましたが、コーヒー愛好家でさえも、よくコーヒー粉を購入するブランドとしてillyやLavazzaを挙げたのです。「では、彼らは、インド国内でコーヒーが栽培されていることを知っているのでしょうか?イタリア人はコーヒーを栽培していません。ただのブランド名にすぎないのです。」と、彼は笑いながら言います。

地元の人たちに知ってもらうため、Blue Tokaiは、カフェでのテイスティングを開催し始めたほか、多くの人が集まるような定期的なイベントを開催し始めました。イベントの内容は、持続可能性や都会での畑作りに取り組む地元生産者から、音楽アーティストにまで及びます。

「これには時間がかかるだろうと考えています。でも、ある人が、スターバックスは最初、単なる新規参入者だったんだと私に教えてくれたのです。そしてスターバックスは、ここ、インドにまで進出しているのですよ。」と彼は話してくれました。

参考出典元:Forbes


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