ビビ・プランテーション
ビビ・プランテーションは、カルナータカ州のサンティコッパという町にあるコーヒー栽培地区、クールグの中心に位置しています。この農園は、ベンガルールから車で5時間ほどの、海抜800mの場所にあります。その気温と土壌は、アラビカ種の栽培に適しており、農地の90%以上にあたる205エーカーの土地でコーヒーを栽培しています。私たちは、1990年からこの農園を経営しているFaiz Moosakutty氏に農園を案内してもらいました。彼は非常に人情味あふれる方でした。彼の一族は1960年からこの産地を管理してきましたが、この辺りの農園では誰もがコーヒーを栽培していたにもかかわらず(これは文字通りの意味で、実際に、私たちがこの産地を見学した帰りに利用したタクシーの運転手も、10エーカーのコーヒー農園を所有していると話していました。)、彼はこの産地を、地域のモデルとなるコーヒー農園に転換させました。
この農園には、専用のパルピング施設、乾燥用パティオや苗木を育てる畑など、高品質なウォッシュド(水洗式)のアラビカ種を生産するための設備がすべて揃っています。質の高い産地がどこでもそうであるように、環境的に持続可能にする取り組みということは、単なる決まり文句ではなく、次の世代のために農園を維持しながら収穫量を増やす際に不可欠なポイントです。コショウのつたで覆われた古い樹々は、コーヒーの木を守ると同時に、様々な鳥たちの住み家となっています。農地では、ジャックフルーツとパパイヤも栽培されています。
除草剤を使わずに、手作業で雑草を取り除いてから、間引いた雑草をたい肥とパルピングで取り除いたコーヒーの果実に混ぜ合わせて、有機肥料を作ります。収穫時期は100人以上もの作業スタッフが働き、そのうちの約半数は住み込みで働くことを選びます。電気代、住居、そして医療補助がすべて無料で提供されるとともに、従業員は、子供たちの教育ローンを無利子で借りることができます。
ビビ・プランテーションのコーヒーの多くは、イギリス、ドイツやスカンジナビア地域に輸出されているため、私たちは、こうしたコーヒーを焙煎して、インド国内に提供することを誇りに思っています。