PRANOY THIPAIAH
生産者のプラノイ・ティパイヤ氏は、シドニーで生物学の学士号を取得した後インドへ帰国し、現在はコーヒー生産に情熱を注ぐ傍で、ケレハカルの農産物を通じて、西ガーツ山脈(インド亜大陸西海岸沿いに連なる山脈)の生物の多様性を人々にもっと認識してもらいたいという思いのもと、在来種と外来種の相互作用の歴史の探究を行っています。農園を訪れると、キヴィ(パートナーの愛犬)と共に農園を巡回しながら、農園周辺の自然界を記録して周るプラノイ氏の姿が頻繁に見られるでしょう。
SHREYAS CHITNIS
焙煎を担当したのはブルートーカイのニューデリー焙煎所のヘッドロースター、シュレヤス・チトニスです。
「今回焙煎したケレハカルのコーヒーは、ベリーとストーンフルーツのフレーバーノートを際立たせるためにライトローストで焙煎しました。私たちが仕入れる高品質の豆の複雑さは、浅煎りの焙煎度でこそ引き出されると私は考え、浅煎りを好んで焙煎しています。また、私自身が飲みたいと思うコーヒーを焙煎することを大切にしており、私は主にV60で抽出したコーヒーを飲むので、それも浅煎りが好きな理由のひとつです。エスプレッソ用のローストでも、深すぎるローストは好きではありません。なぜならエスプレッソ用にローストするコーヒーにおいても複雑なフレーバーを追求し、焙煎によるフレーバープロファイルへの影響を最小限にしたいからです。コーヒーが本来持つ個性を輝かせたい、という思いのもと私は焙煎と向き合っています。」