ABOUT FARM

KEREHAKLU ESTATE

インド南部のカルナタカ州、チクマガルール地域にひっそりと佇むケレハカルエステートは、ティパイア家が4世代にわたって経営してきました。275エーカーに広がるこの農園は、海抜約1200メートルの高さに位置しています。農園名は、古いカンナダ語で「湖のほとり」を意味する「kere」と「シェルター」を意味する「haklu」に由来しています。ケレハカルエステートのコーヒーは、イチジク、マンゴー、アボカド、ジャックフルーツ、ザボンといった様々な植物と一緒に育てられています。チャンドラギリ、セレクション795、セレクション9、セレクション6、および少量のリベリカ種とロブスタ種がここで栽培されています。

ABOUT PRODUCER

PRANOY THIPAIAH

生産者のプラノイ・ティパイヤ氏は、シドニーで生物学の学士号を取得した後インドへ帰国し、現在はコーヒー生産に情熱を注ぐ傍で、ケレハカルの農産物を通じて、西ガーツ山脈(インド亜大陸西海岸沿いに連なる山脈)の生物の多様性を人々にもっと認識してもらいたいという思いのもと、在来種と外来種の相互作用の歴史の探究を行っています。農園を訪れると、キヴィ(パートナーの愛犬)と共に農園を巡回しながら、農園周辺の自然界を記録して周るプラノイ氏の姿が頻繁に見られるでしょう。

ABOUT COFFEE

STRANGLER NATURAL PROCESS

私たちブルートーカイは2019年からケレハカルエステートのコーヒーを仕入れ始めましたが、プラノイ氏の行う革新的な精製処理にいつも感銘を受けてきました。

このロットのコーヒーは、ケレハカルエステートで生育するStrangler Fig(ストラングラーフィグ - 熱帯に分布するイチジク属や一部のつる植物などの俗称)にちなんで名付けられた Strangler Natural Processと呼ばれる、農園独自に開発されたプロセスを使用して精製されました。

収穫時のチェリーの糖度のベンチマークはBrix26で設定され、茂みの枝いっぱいに実った熟度の高いチェリーは、発酵工程を経たのち、ナチュラルプロセスで精製されます。収穫後のチェリーはセラミックでできたタンクに移され、水面に浮いた熟度の足りないチェリーや、ハンドソーティングによって選別された傷んだチェリーは取り除かれます。

その後、底に沈んでいるチェリーのみすくい上げられ、一方向のみ空気が通る通気栓が取り付けられた、気密性の高い発酵用PET製のバレルの中で発酵されます。バレルは室内の安定した環境下で管理され、pHの変化率を定期的に監視することで発酵を終了するタイミングを判断します。

発酵工程を経たチェリーは、パラボリックソーラーフライヤー(簡易的なビニールハウス)内の上げ床で天日干しされ、およそ20日後に水分含有量が11%に達するまで、定期的に攪拌したり、手でならしたりしながら乾燥させられます。

行き届いた管理の元精製されたこのコーヒーは、とても繊細で複雑なフレーバーを持つユニークなコーヒーになりました。

ABOUT ROASTING

SHREYAS CHITNIS

焙煎を担当したのはブルートーカイのニューデリー焙煎所のヘッドロースター、シュレヤス・チトニスです。

「今回焙煎したケレハカルのコーヒーは、ベリーとストーンフルーツのフレーバーノートを際立たせるためにライトローストで焙煎しました。私たちが仕入れる高品質の豆の複雑さは、浅煎りの焙煎度でこそ引き出されると私は考え、浅煎りを好んで焙煎しています。また、私自身が飲みたいと思うコーヒーを焙煎することを大切にしており、私は主にV60で抽出したコーヒーを飲むので、それも浅煎りが好きな理由のひとつです。エスプレッソ用のローストでも、深すぎるローストは好きではありません。なぜならエスプレッソ用にローストするコーヒーにおいても複雑なフレーバーを追求し、焙煎によるフレーバープロファイルへの影響を最小限にしたいからです。コーヒーが本来持つ個性を輝かせたい、という思いのもと私は焙煎と向き合っています。」

収穫時には、糖度の高い熟したチェリーのみを、ピッカーの方々が一つ一つ丁寧に摘んでいきます。

ハウス内で直射日光を避けて乾燥させることで、天候に左右されることなく、穏やかに、そして均一に乾燥が進みます。

ブルートーカイの仕入チームは、定期的に農園を訪れては、生産者との交流を深め、精製方法に関する知識の交換を行なっています。

スタッフとコミュニケーションをとりながらコーヒーを見つめるプラノイ氏。

農園併設の施設で、実際にコーヒーを抽出しながら味を確かめるブルートーカイのチームメンバー。

プラノイ氏のパートナー「KIVI・キヴィ」

BREWING GUIDE

抽出レシピ

私たちのコーヒーはいかがでしたか?

コーヒーに対する皆様のご感想を生産者や焙煎チームにお伝えします!どんな些細なことでも構いません。皆様のお言葉は私たちブルートーカイコーヒーが責任を持って、生産者の方々へお伝えいたします。(日本語でいただいたメッセージは我々の方で翻訳します。)